「下町ロケット 2 ガウディ計画」池井戸潤 (小学館)

下町ロケット2』買いました。

一気読み必至の面白さは、本作でも健在です。
朝5時に読み始め、夜には読了しました。

 

今度の敵は、二人。

白い巨塔」、医科大学での出世をたくらむ心臓外科の貴船教授とNASAでの華麗なるキャリアをひっさげ、主人公と同じ中小企業の経営者となった野心家のサヤマ製作所社長椎名。これに日本クラインという医療機器メーカーと厚労省の医療機器承認機関の担当者が加わり、佃たちを窮地に陥れるのですが....

 

そして彼らと立ち向かうのは、理想に燃える新進気鋭の心臓外科医一村、福井の中小企業ながらも独自の技術をもっているサクラダ、そして佃製作所の佃、山崎、殿村。その他、佃の若い社員、立花と加納のがんばりも感動もの。(個人的には銀行から出向していまや佃の社員になっている殿村が好きですね)

 

今回は人工心臓と心臓に使う人工弁の開発をめぐるストーリー。前作同様、帝国重工の財前部長も重要なやくどころで登場します。

 

医療機器の認可のあり方や大学病院のあり方、ひいては日本の医療のあり方と中小企業で働く若い技術者や社員のあり方にも作者の思いが読み取れる作品となっていて、読み始めたら、止まらなくなること請け合いです。