私が個人的に気に入ったことばを抜粋してみました。
特に注記がないものは佃製作所社長佃航平のことばです。
また、引用元は小学館『下町ロケット 2 ガウディ計画』池井戸潤 2015年11月5日発行 (電子書籍版)からです。電子書籍版のため(dブック)ページは記載しておりません。ご了承ください。
「人間ってのはな、マイナス思考に陥るのは実に簡単なんだよ。それに比べたら、プラス思考のいかに難しいことか。苦しいときこそ、人の真価が問われるんだ」
「どこに行っても楽なことばかりじゃない。苦しいときが必ずある。そんな時には、拗ねるな。そして逃げるな。さらに人のせいにするな。それから-夢を持て」
「いろいろな壁が世の中にはある。楽にうまくいく仕事なんてないさ。だからといって、逃げたら何ひとつ、残らない」(佃製作所技術開発部長山崎のことば)
「スマートにやろうと思うなよ。泥臭くやれ。頭のいい奴ってのは、手を汚さず、綺麗にやろうとしすぎるキライがあるが、それじゃあ、ダメだ」
「とかく組織でがんばってる連中ってのは、出世競争から外れると、魔法が解けたように我 に返ることがあるんです。いったい、オレはなにをやってたんだろうって。人生にとって 、もっと大切なものがあるんじゃないかってね」
「今時誠実さとか、ひたむきさなんていったら古い人間って笑われるかも知れないけど、結局のところ、最後の拠り所はそこしかねえんだよ」
「そう決めたのなら、どこまでも立ち向かえ。たとえダメでも、その経験は必ずこれからの 人生に生きてくる。いま会社は修羅場だろうが、修羅場でしか経験できないこともあるはずだ」